宝石の国
今年は気になる漫画を1巻から買い、じっくり読み進めていこうと決めていたのですが
宝石の国の前にこの決意はたやすく崩れ落ちました。
おかしいな…硬度ある決意だったはずなのに…
わからないことばかりの世界で、健やかに生きている。
風がざあざあ吹いていて、硬質そうな髪をあやすように揺らす。
暮らしていく世界をまもるため、大切な人とともに戦っている姿が、
強くたくましいけれど、実はもろく砕け散ることもある危うさもある。
一枚絵だけを見ると、どこをとっても音が溢れている作品に見えます。
すごくきれいで夢のようですが、その実、宝石である自分たちが
仲間が連れていかれないように、先生を守るためにしたたかに生きる
性別不詳の美しくかわいい生き物たち。
不思議な魅力が満載です。
読者と、主人公が同じタイミングで謎を解いていくとき
こう、機微がね、感情・心の機微がまた美しく悲しいです。
まだうまくことが出表現することができない。
宝石の国、とんでもなく魅了されています。